股関節の痛み


股関節の痛みとは
股関節は、体重を支えながら前後左右に大きな動きを可能にする重要な関節です。そのため、日常生活の動作や運動で常に負担がかかっており、痛みや違和感を感じやすい部位のひとつです。歩行や階段の上り下り、長時間の立ち姿勢やデスクワークでも負担がかかり、股関節に不調があると立つ・歩く・しゃがむといった基本的な動作に制限が出てしまいます。
股関節の痛みは、年齢を問わず起こります。若年層ではスポーツによるオーバーユース(使いすぎ)、中高年層では加齢による筋力低下や変形性股関節症が原因になることが多く、放置すると慢性的な痛みや可動域の制限につながり、生活の質を大きく低下させる可能性があります。
股関節の痛みの原因
股関節の痛みの原因は多岐にわたり、西洋医学的な観点と東洋医学的な観点の両方から考えることができます。
西洋医学的には、長時間の座位や姿勢不良によって股関節まわりの筋肉や靭帯が硬直し、血流が悪化することで炎症や痛みが起こります。特に太もも前面の大腿四頭筋やお尻の中臀筋・大臀筋などが弱くなると、股関節にかかる負担が大きくなり、違和感や痛みを引き起こします。また、スポーツやランニング、ダンスなどでの繰り返しの負担は、関節や筋肉に炎症を起こしやすく、慢性化すると歩行や運動に支障をきたします。さらに加齢による変形性股関節症、O脚やX脚といった骨格の歪み、体重増加による関節への圧迫も原因の一つです。
東洋医学の観点では、股関節の痛みは「気血の巡りの滞り」や「腎の機能低下」と深く関わるとされています。冷えや血流不足、自律神経の乱れによって下半身の循環が悪化すると、関節や筋肉に栄養が行き渡らず、痛みや動きの悪さを助長すると考えられています。
股関節の痛みの解決法
股関節の痛みを改善するには、原因に応じたアプローチが必要です。
セルフケアとしては、股関節の柔軟性を保つためのストレッチ(お尻や太ももの筋肉を伸ばす運動)、ウォーキングや軽いエクササイズで血流を促すことが効果的です。また、入浴や温熱療法で股関節周囲を温めることにより、筋肉のこわばりを和らげ痛みを軽減できます。体重管理も重要で、股関節への負担を軽減することが再発予防につながります。
しかし、セルフケアだけでは改善が難しい慢性的な股関節の痛みも少なくありません。その場合は専門的な施術が有効です。新宿御苑山本鍼灸治療院では、表面的なマッサージでは届かない深層筋に直接アプローチできる「運動鍼」を取り入れています。鍼を打った状態で股関節や筋肉を動かすことで、動作時に現れる痛みや可動域制限に働きかけることが可能です。さらに整体を組み合わせることで、骨盤や腰椎の歪みを整え、全身のバランスを回復させます。これにより股関節にかかる負担を軽減し、再発しにくい身体づくりを目指します。
慢性的な股関節の痛みや違和感にお悩みの方は、ぜひ新宿御苑山本鍼灸治療院の「運動鍼」と整体による施術を体験し、股関節本来のスムーズな動きを取り戻してみてください。